ご飯に叱られた話

今週のお題「感謝したいこと」
f:id:hiroukamix:20201203053704j:plain 一度、ご飯を食べようとして、ご飯からお叱りを頂いた事があります。
「食べるな!」
 いきなり、ご飯が叫びました。とても驚きました。
「あなたはご飯に感謝が足らない!自分たちがどういう思いで人間に命を捧げているか分かるか!それが分からなければ、あなたに自分たちを食べる資格がない。」
と言うではないですか。そんな事は考えた事がありませんでした。思わず箸を置いて、少し考えてみました。
 人間が食べる肉や魚、野菜や果物は、人間の肉となり、骨となり、血となり、人間の体の一部となります。それらは人間と一緒に再び生きて、新しい生命に昇華するのだと思いました。だから人間は、食べた動植物に喜んでもらえるような生き方をしないと、
「あなたには食べられたくない。」
と、動植物からお叱りを受けるような気がしました。また、
「いただきます。」
という言葉には、育ててくれた酪農家や農家の方たちを初め、魚を捕ってくれた漁師、また料理してくれたお母さんや調理師に感謝するだけでなく、食物となった動植物に対して、
「あなたの生命を頂きますので、その生命を無駄にすることなく、世の中のお役に立つように生きていきます。」
という感謝と誓いの意味が含まれているのだと思います。そう考えてからは、食事の前には必ず手を合わせて、
「皆さんの命が成仏するような生き方をしますので、私の血肉になって下さい。有り難うございます。」
と感謝してから食べるようになりました。