地球は一つの生命体だと言われます。地球上の全ての存在は運命共同体であり、皆繋がっています。
漁師が山に木を植える、という活動があります。山に木が多いと落ちた葉や実の栄養が雨で川に流れ、海に栄養豊富な水が流れ込みます。そしてプランクトンが増えます。その結果、それを食べる魚も増えます。
歴史の流れの中で、心と体の関係が切れ、人と人との関係が切れ、人と自然との関係が切れてしまいました。その弊害が様々な所に出ています。病気、戦争、自然破壊・・・。
今まで分けてバラバラになった心と体、夫婦、親子、兄弟、嫁と姑、国と国、人間と自然などの絆を再び結んで一つになる時代を迎えました。
元々日本人は結ぶことが好きでした。米と米を結ぶと「お結び」。親に男の子が結ばれたら「結ぶ子」即ち「息子」。女の子が結ばれたら「結ぶ女(め)」即ち「娘」。相撲では、最後の取り組みを結びの一番と言います。結びには最後という意味と、最も重要という意味も込められています。
また東日本大震災の頃から、絆という言葉が良く使われるようになりました。人は繋がることを皆求めているからだと思います。
人間には家族や親族、社会という横の繋がりと共に、先祖代々からの縦の繋がりもあります。先祖の生き様や、願い、理想、志しを知ることにより、過去と現在が結ばれていきます。そして、未来の後孫に繋がっていきます。
過去に切って分かれてきたものが、繋がり、結ばれ、一つになっていく時代を迎えていると思います。