神様の愛「彼岸花」


 今朝、仕事に行く途中、道端に彼岸花が咲いていました。近くに頭だけ出した芽も幾つかありました。

 彼岸花は、必ず彼岸が近づくと、何もないところから突然芽を出します。そして数日で一気に茎を伸ばして花を咲かせます。
 彼岸花は一つの花ではなく、複数の花の集合体です。通常一つの花茎に五個から七個の花を外側に向かってつけます。それぞれ細長い花弁が六枚あり、スマートで弧を描いた長い雄しべがあります。とても芸術的な形をしています。見ていて飽きません。私は、あの形が大好きです。

 埼玉の日高市に、巾着田というところがあります。高麗川が180度ぐるっと回って、巾着袋のような形の土地ができました。そこに、毎年彼岸花が群生します。林の中に、深紅の花が咲き誇るさまは壮大です。

 隣にコスモス畑もあり、彼岸花とコスモスのコラボは見事です。畑の中に水車小屋があり、とても良い雰囲気をかもしだしています。

 ところで、彼岸とは向こう岸という意味で、仏教でいうところの極楽であり、悟りの境地です。それに対して、此岸はこちら岸であり、私たち煩悩の世界です。ですから本来お彼岸は、先祖のためだけではなく、自分自身が悟りを開くために、六波羅蜜という修行をする期間です。
 彼岸花曼珠沙華ともいいます。曼珠沙華は、お釈迦様の説法中に空から降りてきた花です。見た者の罪悪を払ってくれる天界の花です。
 彼岸花を忌み嫌う人もいますが、実は幸せを運んでくれる縁起の良い花です。彼岸花を創造してくださった神様に感謝します。