誰もが繋がる事を求めている(上)

f:id:hiroukamix:20201011062037j:plain 今までの歴史は、色々なものを一所懸命に切ったり分けたりしてきました。
 科学の科は禾編に一斗・二斗の斗と書きます。米を分けるという意味があります。科学は物を分けて、分けてどんどん小さくし、分子・原子・素粒子と分解して研究していきます。
 医学を見ると、昔の医者はどんな病気も全部一人で診ました。人間を心と体が一つとなった全体として見てきました。しかし現代医学は心と体を分けて、更に体も内科、外科、歯科、眼科、耳鼻科、小児科、等細かく分かれてきました。とても一人で全ての分野を診るのは現実的に大変なので、当然の成り行きだと思います。ところが、専門的に細分化すると、見えなくなるものもあります。分けて来たことにより様々な問題も出ているように思います。
 頭痛で悩んでいた知人がいました。色々な病院に行っても、様々な薬を飲んでも治りませんでした。整体院で顎の骨を調節してもらったら、わずか数分で治ったそうです。体全体を繋がりとして見ないと、原因が分からないと思います。
 家庭は三世代から二世代、更に一人暮らしが多くなりました。隣近所の付き合いも希薄になっています。社会全般に個人主義的な傾向が強くなりました。その中で、多くの人が孤独を感じています。

続く