シロアリ恐るべし

f:id:hiroukamix:20200302120129j:plain シロアリの生態について、教育テレビのサイエンスゼロという番組で紹介していた。嫌われ者の存在だが、意外と凄い面があった。感動に値する。
 シロアリは昆虫の中で一番長生きするという。王様アリは何と五十年生きる。女王アリは二十五年、一夫一妻制だという。働きアリが体内で作った特別な物質を、口移しで王様アリは食べる。いわゆるロイヤルフードだ。その物質のお陰で、王様アリは長生きする。
 王様アリがいる巣の一番奥は低酸素濃度になっている。体に悪影響を与える活性酸素が少ないので、長生きできるようだ。
 また驚いたことに、群がお互いに共生して助け合って生きている。白アリは木をかじって食べるが、そのままでは消化できない。消化できる形になった時は消化器を通り過ぎているので、一旦糞として外に出す。出た物を他の白アリが食べる。だから、お互いが与え合って生きている。
 更に一番驚いたのは、アリたちが見事なチームプレーもするということだ。迷路の奥に餌を置いて、入口に沢山の白アリを放つ。すると一番最初に餌に行き着いた白アリが、戻って他の白アリに知らせる。迷わないように、幾つもの短い区間に分けてリレーで行っていた。何と賢いことか。
 あんなに小さな虫が、大きな家を脅かすのが良く分かった。敵に回すと厄介な存在だ。