心と体の健康③心を見つめる時間を持つ

今週のお題「元気の秘訣」
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 健康と言うと、体のことばかりを考えてしまう。食事や栄養に気を使ったり、エステに通ったり、ウォーキングをしてみたり、体の健康の為に時間やお金を割くことは多い。
 それは勿論だが、もう一つ大事なことは、心の健康だと思う。「病は気から」という言葉もある。体も心も共に健康でないと、本当の健康にはならない。
 心の健康の為に、まず大切なことは、自分の心を見つめることだと思う。「忙しい」という言葉は「立心偏に亡」、即ち「心が亡くなる」と書く。忙しいと、自分の心を置き去りにしていることが多い。私もふと気が付いたら、心を忘れていた、ということがある。
 忙しくなくても、自分の心をじっくり見つめる習慣がない場合もある。仕事や日常の衣食住、目の前の雑用などに追われながら、何となく過ごしていることもあるのではないかと思う。
 小さい時に、親に気持ちを受け止めて貰えなかったり、否定ばかりされると、傷つきたくなくて、自分の心を偽ったり、押し殺してしまうようになる。大人になっても、自分で自分の本当の気持ちが分からなくなってしまう。そういう人に大勢会ってきた。
 自分は今、嬉しいのか、楽しいのか、寂しいのか、悲しいのか、何も感じないで、体だけ動いていることもある。
 また、「~すべき」とか「~しなければ」など、頭が先行して行動してしまうことも多い。この頭が厄介だ。知らず知らずの内に、心を忘れて、頭の指示に従ってしまう。それが習慣になっていると、心は常に疎外される。私も頭でっかちの人間だった。
 他人やその場の雰囲気によって「やらされている」だけで、自分の心は喜んでいない時もある。
 したくないことを、しないといけない場合もあるが、その時は自分の心を納得させる必要がある。例えそれが良いことだとしても、心が喜ばないことをし続けると、ストレスや不平、怒りが溜まる。
 忙しい時ほど、立ち止まらなければならない。一日が終わって、疲れてバタンと休むのが一番いけない。一日を振り返って、何か気づきはないか、心が満たされているか、負債はないか、自分の心を見つめる時間が必要だと思う。一週間の振り返りや一ヶ月の振り返りもした方が良い。
 体や車、家のメンテナンスが必要なように、心のメンテナンスも重要だ。

続く