今週のお題「いも」
「百匹目の猿」という本を読みました。宮崎県の幸島にニホンザルが住んでいます。70年ほど前にサツマイモの餌づけをしました。
ある日、一匹の若いメス猿が川の水でサツマイモの泥を洗って食べました。すると他の猿たちも真似してサツマイモを洗って食べるようになりました。
暫くして今度は、大分県の高崎山の猿もイモを水で洗って食べ始めたそうです。一つの行動が遠く離れた場所の群に影響を与えました。
正確に百匹という訳ではないようですが、同じ行動がある一定の数を越えると一種の「場」ができて、それが空間を超えて影響を与えるようです。それを「百匹目の猿現象」というそうです。
朝の新聞にクロスワードパズルが載っていたとすると、朝解くよりも、夜解いた方が早く解けるそうです。すでに百人以上の人が解いているからだそうです。
猿で面白いのは、最初に始めたのがメスの若い猿だった事です。真似たのも若いメスで、最後まで中々真似しようとしなかったのがオスの年老いた猿だったそうです。流行も若い女性が敏感で、年配の男性が一番保守的で遅いのかもしれません。
この本を読んで、「一人の小さな手」の歌を思い出しました。一人の力は弱いかもしれませんが、皆が集まれば何かできるに違いないと思いました。
正しい事を行なう人が百人いたら、それが世の中に広がっていきます。しかし、まず一人の正しい行動から始まるという事が大切だと思います。
環境問題や新型コロナウィルスなど世の中を不安にさせる事が様々ありますが、正しい事に気づいた一人一人の行動が広がれば、必ず良くなっていくという事だと思います。