今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
子供の頃の夕食は、365日ほとんど毎晩うどんでした。うどん作りはだいたいおばあちゃんの仕事でした。毎回粉を練るところから始まります。直径が50センチ以上ある大きな鉄の器の中で粉を練ります。練った塊を握りこぶしくらいに切って器械に入れます。器械の取っ手をぐるぐる回すと細くなったうどんが出てきます。私はもっぱら、この器械を回す手伝いをしました。
うどんは決まって味噌煮込みでした。出汁は煮干しで取っていました。たまに、揚げうどんの時もありました。茹でたうどんをザルに載せて、味噌汁に入れて食べました。うどんがすいとんになることもありました。滅多に出ないからか、とてもご馳走に感じました。
よく毎日さつま芋やトウモロコシを食べた人が、もう見たくもない、と言いますが、私は今でもうどんが大好きです。
山梨には、ほうとうと呼ぶうどんがあります。麺が平らで太く、必ずカボチャが入っています。カボチャが溶けるまで煮込んだのが好きです。最近は、キムチほうとうや小豆ほうとう、キノコほうとうなど家や店によって色々な種類があります。
大学時代に下宿をしている時は、毎日自分でうどんを作って食べました。具はネギや大根、人参、ジャガイモ、キャベツ、カボチャ、インゲン、卵、肉など毎日組み合わせを変えました。手軽に作れて、美味しいのがいいです。しかし、おばあちゃんのうどんの味にはかないませんでした。