今週のお題「大切な人へ」
子供を育ててきたというよりも、子供に育てられてきた、と言った方が良いかもしれない。
親の足らないところを、子供は教えてくれる。気が付かないことも、気付かせてくれる。
実は、私はあまり良い父親ではなかった。子供が寝ている時に家を出て、子供が眠ってから帰る。日曜日も家にいない。そんな日が長く続いた。妻は
「あなたは家に寝る為だけに帰って来る。」
とよく言われた。
子供がまだ小さい時、朝仕事に出ようとすると、子供が
「お父さんのバカ！」
と言って、私のお腹の当たりを叩いた。不満があるように思えたので、
「何か不満があるんだね。」
と聞いたら、
「そうだ。」
と答えた。
「何が不満なの？」
と質問すると、
「いつも家にいないじゃないか。全然遊んでくれない。」
と言った。その場でしばらく遊んで上げると、
「もう良い。行って良いよ。」
と言う。本当はもっと遊んで欲しかったに違いない。子供に我慢をさせたり、寂しい思いをさせてしまった。
ずっと、その穴埋めをしてきたような気がする。まだまだ足らないが、小さな努力を続けている。
自分を反面教師として、反省を元に書いているブログも多い。不足だからこそ、気づかされることもたくさんある。
続く
