自作のラジオに感動

今週のお題「部活」
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 私とラジオとは長い付き合いだ。子供の時は毎日ラジオ体操をした。5、6回入院したことがあるが、ベッドの枕元にはいつもラジオがあった。車での通勤が長かったが、いつもラジオを聞いていた。今日の話題はラジオを作った話だ。
 中学校の時に、仲の良かった友達と二人で電気クラブという部を立ち上げた。何をするかと言うと、ラジオを作るのだ。
 最初は簡単なゲルマニウムラジオを作った。手のひらに乗る位の小さなラジオだった。ゲルマニウムという鉱石を使い、コイルやイヤホンなど数個の部品でできた。電源のいらない不思議なラジオだ。初めて音が聞こえた時は本当に感動した。
 次に挑戦したのは、真空管ラジオだ。電気屋に行って、壊れたテレビなどをもらって来た。真空管や抵抗器、コンデンサー、ボリューム、リード線など使えそうな物を外して、ラジオを作った。
 当時は五球スーパーラジオというのが流行っていた。真空管を五つ使ったラジオだ。今どき真空管などを見ることは全くなくなった。真空にしたガラスの容器の中に電極を配置したものだ。
 ハンダゴテで一つ一つ部品を組み立てていく楽しみは最高だった。完成して、スイッチを入れる瞬間は一番緊張した。音が出るか出ないかハラハラドキドキだった。自分で作ったラジオから音が聞こえた時はいつも感動的だった。だからやめられない。
 大人になってからも、何度か電子工作をした。物作りが大好きなのだ。
 子供の時に、おもちゃを分解して中を見るのが好きだった。兄や弟のおもちゃを片っ端から分解して、元に戻せなくなって、よく叱られた。中がどんな構造になっているか、見ないと気が済まなかった。
 今でも、子供と一緒にプラモデルを作ることがある。何かを作る時は、時間を忘れて夢中になれる。