初めてのワイシャツのリフォーム

今週のお題「2019年買ってよかったもの」
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 子供の時から物作りが大好きだった。小学校の頃、玩具はほとんど自分で作った。ソリやスキー、竹馬、船、機関車、飛行機、・・・。折り紙も複雑で難しい物ほど作り甲斐があって面白かった。作るのも好きだったが、何かを分解するのも好きだった。兄や弟の玩具を分解して、元に戻せなくなってお叱りを受けたこともあった。
 時間の余裕があれば、一度服作りに挑戦してみたい気がする。ズボンの裾上げや、ウエストを広げたり縮めるのは前々から自分でしていた。今年は取り敢えずリフォームに挑戦した。
 長年着たワイシャツがあった。襟が擦れてほころびていた。胸ポケットは分厚い手帳を毎日入れていたので、重みで下の方に穴が開いていた。全然ときめきもきらめきもないので、もう捨てようかと思った。そこで、失敗したら、その時は捨てればいいと思ってリフォームすることにした。
 襟を良く見ると、表は擦れて色も落ちていたが、裏は綺麗過ぎるくらいだった。裏表を逆にすればいいと、ふと思った。胸ポケットは、シャツの丈が長かったので、シャツの後ろの下の部分を切り取って作ってみようと考えた。無謀なリフォームが始まった。
 襟の部分は簡単に外れるかと思ったが、二重にも三重にも頑丈に縫ってあり、糸を抜くのにとても苦労した。外した襟を今度は裏表を反対にしてミシンで縫った。裏と表をひっくり返しただけなので、当然同じ長さのはずだ。ところが、どこでどう間違えたのか、一センチ以上も襟の部分が短くなった。元と同じ場所を縫ったはずなのに、いまだにその謎は解けない。シャツの真ん中を詰めて調節した。何とか襟が形になった。
 次は胸ポケットの番だ。シャツの後ろの下を十センチくらい真横に切った。真ん中の部分を使って、ポケットの大きさに切り、シャツに縫い付けた。元々は五角形だったが、難しいので四角にした。端から僅か一ミリくらいのところをコの字型に縫わないといけない。途中脱線しそうになったが、何とか上手くいった。初めてにしては、我ながら満足のいくものだった。
 捨てようと思ったワイシャツがときめいてきた。新しく生まれ変わったワイシャツを、買ったつもりで再び着ようと思う。(上の写真)