神様の愛「音楽」

今週のお題「苦手だったもの」

 私は小学生のころ、音楽が苦手でした。歌が下手だったことに加えて、短調とか長調とか、何分の一音符とか、さっぱり分かりませんでした。学べば学ぶほど、どんどん迷路に入ってしまいました。
 そんな私が、今は毎日ピアノを弾いています。合唱団に入って、五、六年ほど毎週大勢の前で歌った時期もありました。音楽がこんなに楽しいものだとは思いませんでした。
 もとは子どもたちがピアノを習っていましたが、みな途中でやめてしまいました。居間に置かれていた電子ピアノが寂しそうだったので、私が弾くことにしました。
 すると、思ってもいなかった楽しさと感動と喜びが与えられました。こんな楽しい世界があるのかと、ピアノに夢中になってしまいました。
 決して上手ではありませんが、毎日自己満足にひたりながら、ピアノを弾いています。

 昨日は、家から歩いて三分のところにある音大のコンサートに行ってきました。総勢七十人以上のオーケストラでした。
ウィリアム・テル序曲』は聞き慣れた、とても軽快でリズミカルな曲でした。つい体を動かしたくなりました。
アルルの女』は美しいハープの響きから始まって、フルートの心地よく穏やかなメロディーが終始リードしていました。
火の鳥』は重々しい音から始まり、変化にとんだ流れが想像をかき立ててくれました。
 今では音楽は、日々の生活の中で欠かすことのできない私の一部となりました。