神様の愛「話すこと」

今週のお題「苦手だったもの」

 私は話すことが大の苦手でした。対人恐怖症で、少しどもりもあったので、大勢の人前では勿論、一対一でも緊張しました。
 学校の授業で手を上げたことなど一度もありませんでした。
 そんな私が、訪問販売をしたことがあります。毎日、一日中歩いても実績はありませんでした。売れるはずがありません。ドアを叩かないのですから。人が出てくるのが怖くてノックできませんでした。

 あるとき、大きな転機が与えられました。苦手なことから逃げれば逃げるほど、追いかけられてしまいます。そこで逃げずにぶつかっていくことにしました。                                                                                                                                 
 すると不思議と道が開かれてきました。それから人と会うことも話すことも好きになりました。そして、いつも社内でトップの実績を上げるようになりました。
 苦手なことから目を背けていたことが問題でした。前向きに希望さえ捨てなければ、人は誰でも変われるんだと思います。
 その後、マンツーマンで話を聞いたり、毎週百人から二百人くらいの前で話をする仕事を三十年ほどしました。以前の自分では考えられないことです。
 人生は、捨てる神あれば、拾う神あり、だと思います。

 詳しくは、私の著書『捨てる神 拾う神』(puboo-デザインエッグ社)に載っています。