神様の愛「蝋梅」


 朝、空を見上げると太陽は東の空に昇ったばかりでしたが、月が太陽よりも高い西の空にまだ残っていました。満月を過ぎて、右下が少し欠けた月でした。
 バス停に向かう道沿いの畑の隅に蝋梅の木を二本見つけました。冬本番のこんなに寒い中で、いつの間にか黄色の花が満開になっていました。花が咲くまで、木の存在に気がつきませんでした。五年も住んでいるのに蝋梅の木に気がつかなかったのは、去年までは別の道で通勤していたからかもしれません。
 名前のとおり、花びらが蝋で造られているように見え、光沢があります。かたくて少し透きとおっています。
 梅はバラ科ですが、蝋梅はロウバイ科の植物です。しかし見た雰囲気は梅に似ています。本家の梅よりも早く咲き始めます。梅に主役の立場を奪われる前に、アピールしているのかもしれません。
 蝋梅の花言葉は「慈しみ」「ゆかしさ」「先導」だそうです。まだ花の少ない寒い時期に咲いて人々に喜びを与えるので「慈しみ」であり、「先導」です。花びらが下を向いて咲くので「ゆかしさ」です。
 蝋梅を創造してくださった神様に感謝します。