両足義足で托鉢人生

今週のお題「最近見た映画」
f:id:hiroukamix:20201108054742j:plain 少し前に「本日ただいま誕生」という映画を見ました。小沢道雄さんという僧侶の実話を基にした映画でした。
 主人公は戦争の捕虜としてシベリヤに抑留され、凍傷で両足を切断して帰国しました。
 最初は人の手を借りながらも、不自由な体を克服して一所懸命に生活していました。しかし様々な困難に会う中で、人生を悲観して自殺しようとしました。何故か、死ぬなら頭を剃って法衣を着て死のうと思い、カミソリで髪の毛を剃りました。
 そこから不思議な人生が始まります。本当に僧になってしまったのです。足が不自由なので、同じ僧なら禅僧になれば良いものを、何と托鉢僧になってしまいました。1軒1軒家を回ってお経を読みながら、お布施を頂いて生活する毎日です。
 義足を付けて、東京と京都を何度も行き来します。その道中の出来事が本当に愉快な映画でした。
 事実は小説よりも奇なり、と言いますが、映画になるだけあって、数奇な人生です。とても両足がないとは思えないたくましい生き様です。
 一度死を決意した人は凄いなと感心しました。それにしても、不自由な体を見事に克服して、立派に生きた主人公の生きる姿勢に敬服しました。