偉人の母⑨マザー・テレサ

f:id:hiroukamix:20200610050731j:plain マザー・テレサは偉人の母というよりは、本人が偉人です。しかし、マザー・テレサは、自分は病人や貧しい人々の為に奉仕をしているのではなく、彼らの中のキリストに礼拝している、と言いました。その意味では偉人の母です。
 マザー・テレサは18才の時に故郷を離れ、修道院に入いりました。20年近く女子教育に携わった後、34才の時に校長に就任しました。
 ところが、1946年にインドの避暑地ダージリンへ黙想に行く汽車の中で、
「全てを捧げて、貧しい人の中でも一番貧しい人の間でキリストに仕えるように。」
 という神の声を聞きました。周囲の人達は皆猛反対をしました。それを押し切って、彼女は修道院を出て、生涯を貧しい人々の為に献身する人生を出発しました。何不自由のない生活から、住む家もなく、その日の食事すら保障もない生活になりました。
 痩せ衰えて倒れている人、病気の人、貧乏な人などの世話をしました。しかし、マザー・テレサは誰かの為にして上げているのではなく、全ては自分が神を礼拝する為と言いました。
 一人から始まった活動は、世界中に広がりました。
 その活動が評価され、1979年にノーベル平和賞が授与されました。
 マザー・テレサは生涯を通して、常に謙遜と祈りの人でした。まさにマザー、即ち「母」に相応しい人生でした。