今週のお題「激レア体験」
アンディは希望を捨てなかった。牢獄暮らしの不便な環境を自ら行動して変えていった。図書館の拡充、高卒資格の取得、音楽を聞くことなど囚人の身でありながら、前代未聞の改革を次から次へと進めていった。常に心は鉄格子の外にあり、自由な発想だった。そして本当に最後に自由を勝ち取ってしまう。後味が良いスカットする映画だった。
それに引き換え、牢屋の中に入っていなくても、囚人のような人生もある。自分の思い通りにならない人生をいつも他人や環境のせいにする生き方だ。社会や国、親や先祖、夫或いは妻によって自分は不幸だと考える。それでは一生幸せにはなれない。
今人類全体がコロナと戦っている。しかし、コロナのせいで不自由と考えたり、ストレスを感じるのはコロナの奴隷になってしまう。コロナという目に見えない鉄格子の中に入っているようなものだ。コロナが過ぎ去ってから何かをしようという発想ではなく、今だからこそできることがあると思う。中学一年生の女の子が、自分の小遣いを使って6百枚のマスクを手作りして全て県に寄付した。家から出られないからストレスなどと言ってはいられない。
このような状況の中にあっても、希望を持ち続けて、今できることを探して完全投入した時に、アンディのように必ず道が見えてくると思う。心までコロナに縛られて、格子の中で暮らすような囚人にはなりたくない。