夏の歌①「夏の思い出」

今週のお題「夏うた」
f:id:hiroukamix:20200808064326j:plain 夏にちなんだ歌と言えば「夏の思い出」が、まず浮かんできます。尾瀬に関わる歌ですが、尾瀬と聞くと実は少し苦い思い出があります。
 職場の仲間と尾瀬にハイキングに行きました。しかしハイキングとは名ばかりで、行軍のようなものでした。
 初めは確かに木道をハイキング気分で歩いていました。池や草花、遠くの山々を見ながら楽しく歩きました。木道というのは、心が浮き浮きする道です。湿地帯の植物も珍しく、心が踊ります。
 しかし、途中からどうも雲行きが怪しくなってきました。行けども行けども、目的地に着かないのです。それらしいところが見えてきて、あともう少しだ、と思って行くと、更に道が続いていました。しかも遥か彼方まで。
f:id:hiroukamix:20200808064358j:plain またしばらく歩き、目的地のようなところが見えてきて、今度こそ、と思うとその奥に更に道がありました。
 そんなことが何度も繰り返され、これでもか、これでもか、と延々と道が続いていました。
 夕方、小高い山の上から日が沈んでいくのが見えました。永遠に目的地に着かないのではないかと不安になりました。
f:id:hiroukamix:20200808064434j:plain 途中に綺麗な池や大きな滝など確かに見どころもあったような気がしますが、その記憶以上に足の疲れと痛みしか覚えていません。もう30年以上前の話です。