眩しく輝く紅葉の山々

今週のお題「紅葉」
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 秋はやっぱり紅葉だ。葉のない枯れ木のような状態から、青々とした新緑が蘇り吹き出てくる春も好きだが、秋の紅葉も好きだ。紅葉でとても印象に残っているのは群馬の妙義山だ。下から見上げると、まず山の大きさに圧倒される。雄々しくデンと構えている姿は見ごたえがあった。そして見事な紅葉は、いつまでも見ていたい気持ちにさせられた。赤や黄色、茶色など無数の色が織りなす様は生命の輝きだ。あんなに美しい紅葉は初めて見たような気がした。
 山道を登っていくと、幾つか大きな石門があった。自然が作った彫刻だ。すっかり気に入ってしまった。その後、機会がなくて行っていないのが残念だ。
 群馬の山は、赤城山榛名山などにも登ったが、それぞれ違った趣があった。赤城山は大沼の周りの木々の紅葉が目に焼き付いている。榛名山は湖畔の小さなモミジの紅葉がとても印象的だ。
 数年前の十一月一日に上高地に紅葉を見に行った。途中で休憩所に寄った所から見た紅葉が凄かった。太陽に照らされて、眩しく目の前に迫ってきた。上高地に行かなくても、その紅葉だけでも十分に満足する絶景だった。
 上高地に着いて驚いた。山はとっくに紅葉が過ぎ去り、木々の葉はほとんど落ちていた。それどころか、雪が降っていた。上高地はもうすっかり冬になっていた。川沿いや池の周りを散策していたら、二匹の猿に出会った。山の中に餌がなくなり、里まで下りて来たのだろうか?紅葉がなくても、上高地の山や池は十分に美しかった。
 他に紅葉で印象に残っているのは、日光のいろは坂輪王寺の逍遥園、京都の寺社、熊谷方面から秩父に行く時に見える山々、北海道の層雲峡、山梨の昇仙峡、昇仙峡から千代田湖を通って甲府盆地に下りてくる和田峠の坂、沼田インターから尾瀬に行く途中で見た景色、数えたらきりがないが、最後に実家の二階から見える目の前の山々が忘れられない。
 日本に四季があって良かった、とつくづくと思う。待ちに待った紅葉の季節をようやく迎えた。毎年巡ってくるこの季節を大いに堪能しようと思う。