⑪第2波を迎えて

今週のお題「2020年上半期」
f:id:hiroukamix:20200728053336j:plain 下半期を迎えて、新型コロナウィルスの第2波がやって来ました。マスクや消毒、三密を避けるなどの外的な対策は勿論の事ですが、何事にも内的な原因があります。ですから内的な対策も必要です。
 今店や駅、銀行、郵便局、役所の窓口に行くと、必ず透明な「仕切り」があります。またフェイスシールドや手袋も段々と日常化して来ました。握手やハグも控えなければなりません。ソーシャル・ディスタンスも常識になりました。これらはいったい何を意味するのでしょうか。
 人と人との間に「壁」や「距離」を設けています。これは私たちが見えない「心の壁」や「心の距離」を置いている現実の姿を、象徴したものではないかと思います。
 自分の心の中に、壁を作って閉ざしているものがあるかもしれません。家庭の中にも夫婦や親子、兄弟関係の壁があるかもしれません。
 地域と地域の間にも見えない感情的な壁があるような気がします。国と国にも多くの壁があります。
 米中の経済的政治的な壁、イギリスとEUとの壁、日韓の歴史的な壁などがあります。南北や東西間の壁が至る所にあります。
 その象徴が、コロナによる交流や移動の制限に現れているような気がします。国と国、地域と地域、人と人とが距離を置き、隔離せざるを得ない状況にあります。
 見えない人類の共通の敵を前にして、人間どうしが争っている場合ではありません。一人一人の気づきと悟りによって、個々の心から壁が消え去り、家庭の中から壁が取り除かれ、更に社会や国の壁が崩れ、世界中の歪みが正されることによって、新型コロナウィルスが消えていくのではないかと思います。