今週のお題「激レア体験」
今私たちは、世界中の人々が皆、激レアな体験の真っ只中にいると思う。新コロナウィルスとの戦いだ。
地震や台風など地域的な災害はあるが、世界が同時に巻き込まれるような大きな災難は、戦争以外にはないと思う。ただ戦争と違うのは、全人類共通の敵がいる、という点だ。
世界中の人々が不安と恐怖におののいている。悪夢のようだ。一日も早く過ぎ去って欲しいと、誰もが願っているはずだ。
同じような絶望の中で、希望を捨てずに、自由を勝ち取った人の映画を昨日見た。「ショーシャンクの空に」という映画だ。家の中にいて退屈な方は、ビデオをレンタルして是非見たら良いと思う。
主人公のアンディは妻とその愛人殺しで終身刑を宣告され、ショーシャンク刑務所の中にいた。実際は無実の罪だった。彼の体は鉄格子の中にいたが、心まで鉄格子によって縛られてはいなかった。不便な牢獄暮らしの中で、誰もが絶望に打ちひしがれる。そして希望を捨て、廃人のように生きていく。
長く牢獄で暮らすと、それが慣れてしまい、格子の外に出ることが怖くなる。信じられないことだ。50年入っていたお爺さんは、仮釈放された後に牢屋の外の世界が不安で自殺してしまった。何と言うことだろうか?自由を得たことが不安と恐怖になるほど、牢獄の暮らしが染み付いてしまうとは。衝撃的だった。実際に牢獄に50年暮らした人でなければ、理解できないかも知れない。終身刑を受けた人は最初は牢獄を憎むが、次第に馴染み、最後は牢獄を頼りにするという。
しかし、主人公のアンディは違った。(ややネタばれあり)
続く