つつじ山と四神と麒麟

f:id:hiroukamix:20200422051817j:plain つつじが咲いてきた。子供の頃の花見と言えば、山に登って山桜や山つつじを見に行くことだった。山つつじを見つけると、まず花を食べた。別に美味しいという訳ではないが、山の神様へのご挨拶のようなものだった。少し酸味と甘味があった。
f:id:hiroukamix:20200422051859j:plain 秩父長瀞につつじ園があった。残念ながら今月閉園したようだ。山全体がつつじで覆われている。普通つつじは1メートル前後の低木だ。しかし、ここの山のつつじは2メートルから3メートルもある。
f:id:hiroukamix:20200422052031j:plain つつじのトンネルがあり、人がゆうゆうと通ることができる。百年以上の古木が多く、全体で千本以上のつつじが植えられている。とても見事なつつじだった。
f:id:hiroukamix:20200422053116j:plain つつじ園の中に岩根神社というのがある。名前の通り、神社の背後に大きな岩がある。周りに風水の四神が配置されていると聞いていた。その四神を探して神社の近くを回ったことがある。1時間以上探したが、結局二つか三つしか見つからなかった。四神は当然四つなければならない。
 東の青龍(春・青)、南の朱雀(夏・赤)、西の白虎(秋・白)、北の玄武(冬・黒)の四つだ。五行説では、中央に麒麟(黄)を加えて、五つになる。麒麟は四神の中心に居座っている。今NHKで「麒麟が来る」をやっている。
f:id:hiroukamix:20200422052347j:plain 麒麟は二つの漢字とも鹿偏になっている。鹿は毎年角が生え替わるので、「復活」や「再生」を象徴するという。そこで麒麟は混乱した世の中を正しく再生したり、希望を失って死んだように生きている人々を復活させる想像上の聖獣のようだ。今の世界ほど麒麟の出現を望む時はないかも知れない。

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