長野県のヴィーナスライン方面は何度行っても飽きない。見所満載のドライブコースだ。白樺湖、女神湖、車山、霧ヶ峰、八島ヶ原湿原、美ヶ原高原など風光明媚なところを通る。とてもなだらかで爽やかな道だ。遠くにはアルプスの雄大な山々の景色が見える。見晴らしの良い高原を走るのは、とても快適なドライブだ。
車山から霧ヶ峰にかけて六月頃のレンゲツツジが綺麗だ。山のあちこちに赤いツツジが映える。
また七月のニッコウキスゲは圧巻だ。ニッコウキスゲはユリに似た黄色い花で、たった一日で枯れしまう。次から次へと咲いて満開は僅か十日ほどしかない。車山周辺のニッコウキスゲは毎年七月中旬頃に咲く。見渡す限り、山全体が黄色い絨毯となる。いつまで見ていても飽きない。晴れていると、地平線の向こうに富士山が見える。
八島ヶ原湿原は一万二千年以上かけて八メートルもの泥炭層が形成された奇跡の湿原だ。大小様々な池が点在している。池の中にぽつんぽつんと島がある。見ているだけで心が癒される。コケやアシの中に混ざって小さな草花があちこちに咲いている。木道の散策路があって、一周二時間くらいで回ることができる。池を見たり、花を探しながら歩くと楽しい。
ピラタス横岳ロープウェイに乗って上がると、標高2240メートルの山頂駅に着く。途中南アルプスや木曽の御岳山、北アルプス、時には立山が見える。山頂駅のすぐそばが坪庭というところで、黒い溶岩の間にハイマツなどが生えている。高山植物の宝庫で、麓とは違った幻想的な別世界だ。
女神湖は湿原をせき止めて造られた湖だ。湖面から立ち枯れた白樺が突き出ていて、神秘的な雰囲気がある。一周約二キロの遊歩道が散歩にうってつけだ。
女神湖近くには御泉水という庭園がある。ゴンドラに乗って上がると、湿地帯のある自然園の中に川や池がある。木道や散策路があり、一周四十分くらいだ。野鳥の森もあり、花や鳥、森林浴を楽しむことができる。
ヴィーナスライン周辺には名前の通り、美の女神が住んでいる気がする。
ここで起こった奇跡のような体験談を「霧の中のニッコウキスゲ(2019年8月21日)」に書いたので、読んで下さい。
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