藤の花と藤が付く姓

f:id:hiroukamix:20200423054004j:plain 藤の花が綺麗に咲いている。近所の庭で藤の垣や藤棚が幾つか見かける。中々立派に手入れされているものも多い。
f:id:hiroukamix:20200423054121j:plain 実家の庭にも藤がある(上の写真)。1メートル近く垂れ下がっている。山藤の幹に、房が長くなる品種を接ぎ木したという。毎年連休の頃に行くと、紫色の宝石のような綺麗な花が数房いつも咲いている。しかし、今年は帰省も控えなければならないようだ。
f:id:hiroukamix:20200423054942j:plain 職場の近くに玉敷神社がある。その隣に大きな藤棚がある(上の写真)。幹がとても太い。花の房もとても長い。100年以上は経っているだろうか?たった一本の幹から何百、或いは何千という花房が下がっているのは結構見応えがある。この辺は町中が藤棚であふれていた。藤の花で町起こしをしているようだ。
 ところで、日本の姓には「藤」が付くものが多い。日本で一番多い姓が佐藤さんだ。更に、伊藤さん、斎藤さん、遠藤さん、近藤さん、安藤さん、須藤さん、江藤さん、武藤さん、工藤さん、内藤さん・・・。全て藤原さんにルーツがあるらしい。藤原さんが、伊勢や伊賀に移り住んで伊藤さん、佐野が佐藤さん、遠州(静岡)が遠藤さん、近江(滋賀)が近藤さん、安房(千葉)が安藤さん、武蔵が武藤さん、武者所も武藤さん。職業にも藤原さんがいる。斎藤さんは神主、工藤さんは大工、内藤さんは内舎人・・・。藤は藤原氏の繁栄を意味する。家紋にも下がり藤や上がり藤など多い。
f:id:hiroukamix:20200423060317j:plain 藤原姓は、中臣鎌足大化改新天智天皇と共に蘇我氏を滅ぼした功績で、天皇から頂いた尊い姓だ。従って藤原鎌足が藤原姓の始祖になる。
 鎌足は姓を賜った翌日に亡くなったそうなので、たった1日だけの藤原姓だったようだ。その姓が国中に広がるとは思いもよらなかったに違いない。

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