冬至とクリスマスと日本

f:id:hiroukamix:20191227054208j:plain クリスマスは最初、冬至を祝う祭りから始まったようだ。その祭りはイエスが生まれる遥か前からあったという。
 冬至は一年で一番昼が短い。冬至から段々と昼が長くなる。太陽が復活して、太陽の恵みが増していくことに感謝する祭りだったようだ。寒さはまだこれからが本番だが、日が長くなるというのは、とても希望を感じる。私も首を長くして、冬至を待っていた一人だ。
 太陽を特別な存在として崇めたり、感謝する風習は世界中にある。その中でも特に日本は太陽と縁の深い国だと思う。
 まず国名が「日本」、即ち「日の本の国」だ。国旗は「日の丸」であり、世界で一番太陽をストレートに象徴している国旗だ。皇室の先祖は「天照大神」であり、菊の紋章も元は太陽の光が照らすイメージを表現したという。聖徳太子は日本のことを「日出ずる国」と表現した。ちなみに中国のことを「日の沈む国」と言ってお叱りを受けた。
 また昔から日本では、男の子は「日子」即ち「彦」と呼ばれ、女の子は「日女」即ち「姫」と言われた。日本人は「太陽の子孫」という訳だ。
 その意味では、クリスマス以上に「冬至」や「太陽」をお祝いする祭りがあっても良いと思うが、余り聞かないのが不思議だ。
 祭りと言えば、来年はオリンピックの祭典がある。ギリシャオリンピアで太陽光から採火された炎が聖火となる。その大きな聖火が見守るところで競技をするのは、まるで太陽が見守っているようだ。
 生きとし、生けるもの、全てが太陽の恵みを受けている。これから毎日、昼が長くなっていく。誰の上にも等しく愛のように光を注ぐ太陽に感謝していきたい。
 ところで昨日は部分日食があった。残念ながら、仕事でずっと室内にいて、晴れていたのか曇っていたのか、見えたのか見えなかったのかも分からなかった。