2000年に影響を与えた3年間の歩み

今週のお題「クリスマス」
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 クリスマスはイエス・キリストの生誕をお祝いする日だ。イエスの誕生日ではない。西暦はイエスの誕生の翌年を元年としている。もし、イエスが生きていたら、今年で2019才を迎えたことになる。これも実際は4年ほどずれていると言われる。それはともかく、イエスの誕生の意味は深い。
 民主主義も三権分立も資本主義もキリスト教から生まれたとされる。多くの絵画、音楽、文学、映画、科学にもキリスト教の影響は大きい。ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」や「岩窟の聖母」、バッハの数々の教会音楽やヘンデルの「メサイヤ」、ドストエフスキーの「罪と罰」やダンテの「神曲」、映画の「キング オブ キングズ」や「偉大なる生涯の物語」など、数え切れないほどの名作がある。聖書は永遠のベストセラーと言われている。
 日本にもキリスト教文学がある。遠藤周作の「沈黙」や三浦綾子の「塩狩峠」が有名だ。聖書やキリスト教は様々な分野にテーマを与えてくれる。
 科学と宗教は相容れないと思われるが、コペルニクスケプラーガリレオニュートン皆神を信じていた。ニュートンキリスト教に関する著書は科学の著書の2倍ある。
 たった一人の人間、しかも結婚もしないで、33才で悪魔の頭と言われて殺された人物がこんなにも大きな影響を及ぼすことが凄い。
 実際イエスについて聖書に書かれているのは人生最後の僅か3年間しかない。3年などという期間はあっという間に過ぎてしまう短い期間だ。しかし、この3年の生き様が世界や歴史に影響を与えてきた。
 キリスト教は、 時には戦争や植民地、奴隷の売買など暗い影の部分も多い。歴史の根底に、良しに付け、悪しきに付けて、大きな存在感を与えている。
 日本人は、キリスト教のクリスマス、お寺の除夜の鐘、神社に初詣と一ヶ月足らずの期間でや三つの宗教行事を通過する。宗教に大らかなのかどうかは分からないが、私たちは知らず知らずの内に様々な宗教の影響を受けているようだ。