③私の知らないところで私を生かす力

今週のお題「読書感想文」
f:id:hiroukamix:20200831061516j:plain 二人目は、イエス・キリストです。イエスは無実の罪で十字架に架けられました。その時期がイスラエルの祭りと重なり、慣例として罪人を一人恩赦する事ができました。
 総督ピラトはイエスか強盗殺人をしたバラバか、どちらを放免するかを群集に聞きました。すると群集はバラバを許し、イエスを十字架に架けろと言います。
 この話を聞いた時に、再び大海原で丸太につかまった青年と老人を思い出しました。イエスが丸太から手を放した青年に見えました。
 普通なら、強盗殺人を犯したバラバが刑に服するのが当然だと思います。何故イエスが十字架に架けられなくてはならなかったのか。
 二人のその後の歩みを見ると不思議です。生き残ったはずのバラバは二度と聖書には登場しません。
 しかし十字架で亡くなったイエスは2千年の時を越えて今なお、その精神も言葉も生き様も脈々と生き続けています。その命は死んでいないのだと思います。
 昨日書いた永野信夫も神を信じ、イエスの言葉を実践しようとして生きていたので、とっさにあのような行動がとれたのだと思います。
 自分自身は、大海原で青年に助けられた老人であり、塩狩峠で列車に乗っていた一人の乗客であり、刑を許されたバラバだと思いました。
 自分の知らないところで、自分を生かす力があるのかなと思います。今自分が生かされている事に感謝して生きようと思います。