無尽蔵な食料の宝庫 海

今週のお題「いい肉」
f:id:hiroukamix:20200218080433j:plain 昨晩クロマグロの番組を見た。日本近海で激減しているという。それが、大手企業によるはえ縄漁法が一つの原因ではないかという。
 はえ縄漁法は大量のマグロを一度に捕るので、多くのマグロが圧死してしまい、それを捨てているというのだ。しかも、死んで捨てたマグロは決められた漁獲量にカウントしていないという。一本釣りで一、二ヶ月に一匹しか捕れない漁師から見るとやり切れない。更に無差別に捕るので、まだ産卵していない小さなマグロまで捕ってしまう。それだけが原因ではないと思うが、現実の収穫量は減っている。とても怒りを覚えた。
 海の中は資源の宝庫だ。海は、天然ガスや金属、レアメタルレアアースは勿論、何よりも食料問題解決の最大の救世主だ。
 ところで、今週のお題の肉のことを考えていたら、ふと子供の時に食べた鯨の肉が頭に浮かんできた。とても美味しかった記憶がある。今でもその味を覚えている。豚や牛とは違った独特の食感があった。味がぎゅっと締まっていて、噛めば噛むほど甘みや旨味が出てきた。しかし、もう五十年以上口にしていない。懐かしい気がする。
 日本は海外から捕鯨の件では多くの非難を浴びている。実際何が正しいかは分からないが、牛や豚を聖なる動物として食べない国もある。動物その物を食べないベジタリアンもいる。食文化というのは、国や民族、人によって違うので、それを他に押し付けるのは如何なものかと思う。
 また、例えばミンク鯨は一日に150キロ前後の魚やオキアミを食べるそうだ。更に世界中の鯨を合わせると、人類が食べる魚の3倍から5倍を食べているという。鯨が増え続けると、魚がいなくなってしまうのではなかと心配してしまう。
 毎年850頭のミンク鯨が調査の為に捕獲されているという。市場にも出回っているというが、見たことはない。どこに行ってしまうのだろうか?
 海は食料の宝庫だ。一匹の魚がたくさんの卵を生む。マンボウは3億個、マグロは5千万個、ブリは150万個、サバは10万~40万個、イワシは1万~10万個、鮭は3~4千個、サンマは千~5千個位生むという。実際は他の魚などに食べられて、生き残るのはわずかだ。しかし、卵を隔離して、人工孵化ができれば、無尽蔵に増やすことができるはずだ。鮭が3千個の卵を生んでも成魚になるのはたったの二匹位だという。生んだ卵の一割が孵化しただけでも凄いことだ。
 海のない長野県や山梨県でサーモンの養殖をして、出荷までしている。近大マグロはとても有名だ。もっともっと養殖が盛んになると良いと思う。
 魚は刺身で食べることができるので、燃料も要らず、二酸化炭素も出さない。従って、魚はエネルギー問題、温暖化問題、食料問題などの解決に貢献する地球環境に優しい食べ物だ。しかも、肉を食べてきた西洋人に対して、魚をたくさん食べてきた日本人は長生きだ。もっと魚や鯨を食べるのが、健康のためにも環境のためにも良いと思う。