神様の愛「退職そして再就職」

今週のお題ビフォーアフター

 長年勤めた職場を退職して、再就職しました。三ヶ月ほど就活をしました。ハローワークに行ったり、履歴書を書いたり、面接に行ったり、慣れないことをしました。履歴書を書くのが、だいぶ上手になったと思います。
 そして、晴れて就職先が決まりました。けっきょく第一志望の事務関係の仕事には就けませんでした。今まで培ったパソコンやプレゼンのスキルを生かしたかったのですが、残念でした。家でもパソコンに触れる時間は、とても少なくなりました。
 今まではデスクワークが多かったのですが、今は一日中立ち仕事です。最初は腰痛や筋肉痛で体がきつくて、一週間持たないかもしれないと思いました。
 しかし、無事に半年以上が過ぎました。今は体も慣れて、かえって健康になったような気がします。衰えていた手足の筋肉が日々鍛えられています。
 何よりも今までにない仲間が増えました。すぐ近所の人も同じ職場にいることが分かり、交流しています。アフリカ出身の方です。その方の友だちとも友だちになりました。職場は外国の方も多く、英語、フランス語、ネパール語、中国語などさまざまな言葉が飛び交っています。日本人にはないフレンドリーな人が多く、楽しく仕事をしています。
 また食事が今までよりも数倍美味しく感じられるようになりました。毎日体を動かしているからだと思います。特に夕食は毎日楽しみです。
 ビフォーアフターで生活が一変しました。第二の人生を満喫したいと思います。今の仕事に出会わせてくれた神様に感謝します。

神様の愛「冬」


 朝バス停に向かう途中に今年初めての霜柱を見ました。車のフロントガラスは凍り、水路には薄い氷が張っています。

つい先日まで紅葉だった木を見ると、葉が一枚も残っていません。いよいよ本格的な冬が来たなと思いました。
 バスからは真っ白い富士山が朝日を反射して、輝いて見えました。空気が澄んでいて、くっきりと見えます。
 天気予報を見ると、東日本の日本海側や長野などは、一週間で雪マークのないところは一つもありません。
 以前は、冬が大嫌いでした。大の寒がりやだからです。ハワイのような年中暖かいところで暮らしたいなと思いました。
 しかし、最近は冬も良いかなと思うようになりました。冬は星が綺麗に見えます。害虫がいなくなったり、土がすぐ渇かないので、ベランダ菜園の仕事も少し楽になります。大好きな鍋料理も美味しくなります。干し芋作りには最適な気温です。焼き芋も美味しい季節です。
 近所の川沿いに散歩道があります。落ち葉の道をザクザク踏みながら散歩するのも楽しいです。
 ダウンと防寒三点セット(マフラー、手袋、ニット帽)があれば、外の寒さもそんなに気になりません。
 冬が毎年やってくることを神様に感謝します。

神様の愛「防寒」


 私はとても寒がりやです。ですからダウン以外に、冬に外出するときに必ず三点セットを身につけます。手袋、マフラー、ニット帽です。
 手袋は黒い革製です。もう長い間愛用しています。その前に、二回片方をなくしたので、買いました。片方をなくした手袋は、ちょうど右と左が残ったので、自転車など乗るときは合わせて使ったりします。
 ニット帽は、頭というよりも、耳が寒いのでかぶります。すっぽりと頭と耳を覆うと、とても暖かいです。
 マフラーは、だいぶ前に誕生日のプレゼントでもらったものです。黒いカシミヤ製です。とても気に入っています。しかし、あるときから少し罪悪感を持つようになりました。
 カシミヤは中国産が世界一のシェアをしめています。カシミヤはヤギの毛です。カシミヤの人気が高いので、過放牧をするようです。過剰な数のヤギに草を食べさせます。ヤギは草を根掘り葉掘り食べます。その結果、カシミヤヤギを飼った土地は砂漠化してしまうというのです。
 この話を聞いてから、カシミヤのマフラーをしているとき、少し申し訳ない気持ちになります。しかし、せっかく頂いたものなので、有り難く使っています。
 手袋は牛、ニット帽は羊、マフラーはヤギ、けっきょく寒さをしのぐために、さまざまな動物のお世話になっています。
 動物たちと犠牲にしてしまった地球環境と神様に感謝します。

神様の愛「オーケストラ」


 生のオーケストラで、ヴェートーベンの「運命」を初めて聞きました。地方のアマチュア楽団の演奏でした。
 最初にブラームスとドリーブの2曲がありましたが、まったく知らない曲というのは、なかなか馴染めません。ただ音が鳴っているという感じで、少し居眠りをしてしまいました。
「運命」は、「ジャジャジャジャーン」で始まる有名な曲です。最初の音は、運命が扉を開く音だといわれますが、何度聞いても心に響きます。
 聞いてみると、第1楽章はよく知っていましたが、第2楽章以下は聞いたことはあるものの、これが「運命」の続きだったんだと、曖昧な記憶でした。
 途中、隣の人が咳をしたり、前の人がスマホを落としたり、興ざめする場面もありましたが、生のオーケストラは迫力があります。
 特に私はヴァイオリンやチェロの音色が好きです。重々しく、暗い人生が、明るく軽やかな人生へと移っていく様子を感じたように思います。
 アンコールでブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」と童謡「ふるさと」の演奏がありました。やはり、よく知っている曲は心も体も反応して、心地良い気分になりました。
 特に「ふるさと」の前奏が始まった途端に、なぜか涙が出てきました。「運命」以上に感動したかもしれません。
 オーケストラをとおして、神様の愛を感じさせていただいたことに感謝します。

神様の愛「納豆」

お題「〇〇が実は大好きです!」

 毎日納豆を食べます。納豆は発酵食品ですが、見た目も臭いもそんなに良くありません。最初に食べた人は勇気があったなと思います。それとも、よっぽど空腹だったのかもしれません。
 医師が選ぶ健康食品の一番が納豆だそうです。医師のお墨付きです。
 免疫力アップ、腸内環境を整える、便秘予防、血栓の予防、血糖値の上昇を抑える、骨折の予防、更年期障害の改善などたくさんの効果があります。
 子どものころは、納豆は藁に包んでありました。藁に納豆菌が住んでいるようです。実は納豆菌は至るところにいるようです。
 東日本大震災のあとに、しばらくのあいだスーパーから納豆が消えました。とても残念でした。私にとって納豆は、朝食になくてはならないおかずです。
 納豆はネバネバが健康に良いと知ってから、白くなるまで100回以上かき混ぜます。
 納豆の中に日替わりで、刻んだネギやオクラ、キムチ、ひじきなどを入れます。さまざまなバリエーションを楽しめるのも納豆の特徴です。
 日本人がいつから納豆を食べるようになったか知りませんが、日本人で良かったと思います。納豆を最初に食べた人と神様に感謝します。

神様の愛「影」


 朝バス停に向かって歩いていると、目の前に巨人が歩いていました。10メートル以上の身長があります。驚いて目を凝らしてよく見ると、それは道路に映っていた自分の影でした。日が短くなり、まだ太陽が昇って間もないので、影が長く映っていたのです。
「影」という言葉にはマイナスのイメージがあります。影があっても、なくてもいけないようです。「影がある人」も「影が薄い人」も、決して褒め言葉ではありません。
 子どもの頃は、影踏みという遊びをしました。鬼が追いかけて、影を踏まれた人が次の鬼になります。しかし影を踏まれても、痛くも痒くもありません。
 光があれば影があります。絵画などでは、影が活躍します。レンブラントは光と影の明暗を明確にする表現を得意として、「光と影の魔術師」などと呼ばれています。
 影絵などという絵もあります。私は藤城清治さんの影絵が大好きです。甲府の昇仙峡に藤城清治さんの影絵美術館があります。何度か行きましたが、とても感動しました。ここでは影が主役です。
 影は大切なものです。「影で支える」とか「影となり日向となって」という言葉があります。あまり出しゃばらずに、謙虚な姿勢で誰かを助ける人です。
 字は違いますが、「お陰様で」という言葉もあります。人間は必ず誰かの支えや助けによって、生かされています。人だけではなく、太陽や空気、水、食べ物など多くの万物のお世話にもなっています。
 忘れ去れ易い影や陰に感謝して、お陰様の気持ちでいこうと思います。影という存在を与えてくださった神様に感謝します。

神様の愛「味噌汁」


 朝昼晩と毎日味噌汁を飲みます。味噌が大好きです。ラーメンは味噌ラーメン、うどんは味噌煮込みうどんしか食べません。
 味噌汁の具は大根、豆腐、じゃがいも、あさり、しじみ、わかめ、もやし、白菜、キャベツ、インゲンなどさまざまです。特に大根とじゃがいもが好きです。あさりは別格です。
 昼の弁当には、さめない小さな保温瓶にいれて持っていきます。お陰で職場でも、熱々の味噌汁を飲むことができます。
 私には一つ不満があります。熱々の缶入りのコーヒーや紅茶を売っているのに、缶入りの味噌汁を売っていないことです。
 汗を流したときなどは、水分を補給するのに、お茶や水、健康ドリンクを飲むよりも、塩分のある味噌汁のほうがよっぽど良いと思います。砂糖が入ったジュースなどよりは、よほど健康的です。
 韓国料理にテンジャンチゲがあります。味噌汁の中にご飯を入れて食べます。とても気にいっています。
 私は逆に、ご飯に味噌汁をかけて食べるのが好きです。子どものころ、それをすると、猫飯だからやめなさいと叱られました。
 今ではテンジャンチゲだ、と言って食べています。豚汁のときなどは、ほかにおかずがいりません。私にとっては最高のご馳走です。
 毎日味噌汁を作ってくれる妻と神様に感謝します。