生のオーケストラで、ヴェートーベンの「運命」を初めて聞きました。地方のアマチュア楽団の演奏でした。
最初にブラームスとドリーブの2曲がありましたが、まったく知らない曲というのは、なかなか馴染めません。ただ音が鳴っているという感じで、少し居眠りをしてしまいました。
「運命」は、「ジャジャジャジャーン」で始まる有名な曲です。最初の音は、運命が扉を開く音だといわれますが、何度聞いても心に響きます。
聞いてみると、第1楽章はよく知っていましたが、第2楽章以下は聞いたことはあるものの、これが「運命」の続きだったんだと、曖昧な記憶でした。
途中、隣の人が咳をしたり、前の人がスマホを落としたり、興ざめする場面もありましたが、生のオーケストラは迫力があります。
特に私はヴァイオリンやチェロの音色が好きです。重々しく、暗い人生が、明るく軽やかな人生へと移っていく様子を感じたように思います。
アンコールでブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」と童謡「ふるさと」の演奏がありました。やはり、よく知っている曲は心も体も反応して、心地良い気分になりました。
特に「ふるさと」の前奏が始まった途端に、なぜか涙が出てきました。「運命」以上に感動したかもしれません。
オーケストラをとおして、神様の愛を感じさせていただいたことに感謝します。