神様の愛「防寒」


 私はとても寒がりやです。ですからダウン以外に、冬に外出するときに必ず三点セットを身につけます。手袋、マフラー、ニット帽です。
 手袋は黒い革製です。もう長い間愛用しています。その前に、二回片方をなくしたので、買いました。片方をなくした手袋は、ちょうど右と左が残ったので、自転車など乗るときは合わせて使ったりします。
 ニット帽は、頭というよりも、耳が寒いのでかぶります。すっぽりと頭と耳を覆うと、とても暖かいです。
 マフラーは、だいぶ前に誕生日のプレゼントでもらったものです。黒いカシミヤ製です。とても気に入っています。しかし、あるときから少し罪悪感を持つようになりました。
 カシミヤは中国産が世界一のシェアをしめています。カシミヤはヤギの毛です。カシミヤの人気が高いので、過放牧をするようです。過剰な数のヤギに草を食べさせます。ヤギは草を根掘り葉掘り食べます。その結果、カシミヤヤギを飼った土地は砂漠化してしまうというのです。
 この話を聞いてから、カシミヤのマフラーをしているとき、少し申し訳ない気持ちになります。しかし、せっかく頂いたものなので、有り難く使っています。
 手袋は牛、ニット帽は羊、マフラーはヤギ、けっきょく寒さをしのぐために、さまざまな動物のお世話になっています。
 動物たちと犠牲にしてしまった地球環境と神様に感謝します。