神様の愛「シャチ」

今週のお題「乗ったことがある動物」

 お題からそれてしまいますが、実は自分が動物に乗ったわけではありません。人間が動物に乗っているのを見た話です。あまりにも感動的だったので、書くことにしました。
 千葉の鴨川シーワールドに行ったときのことです。シャチのショーを見ました。シャチは獰猛で、「海のギャング」といわれています。サメやクジラも食べてしまう、海の植物連鎖の頂点に立ちます。
 目の前でシャチを見たときは、その大きさに圧倒されてしまいました。シャチの横で泳ぐ人間が小さな金魚のように見えました。
 あの獰猛なシャチが、人と一緒に泳いでいるだけで驚きました。
 突然、横で泳いでいる人が溺れたふりをしました。すると、シャチが一目散に溺れた人間に向かいました。そして自分の背中に人を乗せて、プールサイドに送り、救助したのです。
 あまりにも見事な芸当に、会場の観衆は拍手喝采です。私は本当に感動しました。どんなに獰猛な動物でも、人間が心から愛情と信頼をもって接したら、一つになれるのだと思いました。
 動物が人に噛みついたり、人が動物を怖がるのは、信頼関係ができていないからだと思います。本来神様は愛を動機として万物を創造されました。神様は人とあらゆる動物が仲良く暮らす世界を見たかったはずです。
 ライオンやトラの背中に人が乗って走る世界が、普通になる日が来たらいいなと思います。