神様の愛「アメリカ」ハワイ

今週のお題「行きたい国・行った国」

 がんらい寒がり屋の私にとって、常夏のハワイという島はまさにパラダイスです。照りつける太陽も吹きつける熱風も、とても心地良かったです。
 ハンモックに揺られながら、遠くの海をボーッと見ている時間はとても贅沢な時間でした。そのまま時が止まってくれたら、どんなに幸せか分かりません。 
 時々空に現れる虹は何とも言えない感動を与えてくれました。海を真っ赤に染めながら沈んで行く太陽の演出も見事でした。そんなハワイが私は大好きです。
 しかし、私がハワイに行って何よりも感動したことがあります。ホテルの外に素敵な庭があり、青空の下のテーブルで、朝食をしていた時のことでした。
 白い皿の上にパンやサラダが乗っていました。すると、突然どこからともなく、一羽の小鳥が私が食べているテーブルの上に舞い降りて来たのです。メリー・ポピンズが傘を広げて、空からやって来たみたいな気分でした。一瞬の出来事で、何が起こったのだろうかと思いました。
 そして、何と私が食べかけていたパンを突き始めたのです。 小鳥は私のことなど全く気にせず、恐れることもなく、逃げる気配もありません。私はそのまま鳥が為すがままに任せて、ただじっと見ていました。
 小鳥は私の目の前で無心に皿の上のパンを食べていました。とても不思議な感覚でした。
 パンを食べて、十分満足をしたのか、小鳥は一目私のほうを向いて、感謝の会釈をしたように見えました。そして、目の前のテーブルから空へ飛び立って行きました。突然の可愛い訪問客を迎えて、夢を見ているような、とても幸せな気分になりました。
 ハワイで感動したのは、それだけではありませんでした。オアフ島のワイキキビーチで仲間と泳いでいました。ふと海の中を見ると、何と魚が横で一緒に泳いでいるのです。とても驚きました。人間を恐れることなく、一緒に泳いでくれるハワイの魚には親しみと癒しを感じました。
 ハワイにいると、本来人間と自然は神様が創造された一つの家族なのだ、とつくづく感じました。動物を檻の中に入れたり、動物を恐れたり、動物が人間に噛みついたりすることは当たり前ではないのだと思いました。 
 そもそも地球上の生物の中で、一番自然を破壊したり、争い合ったり、憎しみ合っているのは人間かもしれません。