神様の愛「正月」

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 1月を正月と言います。様々な解釈がありますが、私は次のように考えています。
「正」という字は「一」と「止」の二つから成り立っています。
「一」は神様を意味します。神様は宇宙を創造された第一原因であり、あらゆる存在の根源です。国によっては、神様のことを「一なるお方」と呼んでいます。
「止」は止(とど)まることです。即ち「正」とは「神様に止(とど)まる」ことを意味します。正しい生き方とは神様と共に生きることです。

 しかし、たとえ神様を信じていても、人間は過ちを犯したり、人を傷つけたりします。正しく生きることは簡単ではありません。必ず神様から離れてしまいます。
 年末年始に日本で毎年行われている行事があります。大晦日に除夜の鐘を突きながら、108つの煩悩を除くことを祈ることと、正月を迎えて初詣に行くことです。
 これは、神様の前に正しくないことをしてしまったことを懺悔して、神様の元に帰り、1年を神様に止まって、正しく生きることができるように祈るための習慣だと思います。
 ですから「正月」とは、神様と一つになって、新しい一年を出発する尊い月だと思います。

 初詣に行く時に私たちは参道を通って行きます。「参道」は「産道」に通じます。「お宮」は「子宮」を象徴します。私達は毎年母の胎で穢れを払い、産道を通って新しく生まれ変わり、神様と共に一年を歩むのです。
 神社もお寺も教会も、結局は神様の愛と一つになって生きるためにあるのだと思います。