③令和に込められた意味

今週のお題「2020年上半期」 
f:id:hiroukamix:20200720064717j:plain 今年の正月は令和を迎えて初めての正月でした。令和という年号に、私は特別な意味を感じます。
「令」という漢字は、「高貴な人が神意に耳を傾ける」という意味があります。そこから「令嬢」とか「令夫人」という言葉が生まれました。また、神意に従うことから「命令」の「令」に使われるようになりました。
「和」は文字通り「一つに和すること」であり、「平和」の「和」です。
「令」は神と人との関係なので縦的です。「和」は人と人との関係なので横的です。世の中は皆縦糸と横糸が合わさって、織りなされています。美しい生地ほど、縦糸と横糸が絶妙に織り合わされています。
 現代社会の様々な問題や個人の不安や悩みは全て、この縦糸と横糸の喪失、或いは縦糸と横糸の不具合から来ている気がします。
 縦糸とは縦的秩序であり、神と人、天と地、親子、師弟、会社の上下関係、また先祖から子孫への歴史の流れです。
 横糸は、夫婦、兄弟姉妹、友だち、同僚、近所付き合い、国と国の関係です。
 あちこちで縦糸も横糸も、どちらもギクシャクしています。これが新型コロナウィルスを初めとした現代病の根底に潜む問題ではないでしょうか?その結果、心の拠り所を失って、不安や心配、不和や摩擦が生じているのだと思います。
 令和に生きる私たちは、立ち止まって、深く自分の周りの縦糸と横糸を見つめ直すことが大切だと思います。そして、縦と横の拠り所を取り戻すことによって、本当の安心や平和を手に入れることができるのではないでしょうか?