「鬼滅の刃」でイエスの愛を見た

今週のお題「おうち時間2021」
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鬼滅の刃」が今とても人気です。何が多くの人々を引き付けるのかと、遅ればせながら私も映画の「無限列車編」を見に行きました。何の予備知識もなく、前後の話も良く分からないまま見ました。人間と鬼との戦いだということは、何となく分かります。
 煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)が鬼から200人の乗客を守る為に鬼と戦って亡くなります。死ぬ直前にお母さんが幻で現れました。煉獄は聞きます。
「やるべき事を全うできたか?これで良かったか?」
と。お母さんは微笑みながら答えました。
「これで良かった。立派だった。」
と。200人の乗客を1人も犠牲にしないで救ったのは愛を動機に生きていたからだと思います。息子が死んだ悲しみと苦痛を母が昇華できたのも、母が愛を動機に生きていたからだと思います。二人共、ただの正義感だけではなかったと思います。
 イエス・キリストが、
「友のために自分の命を捨てること、これ以上の愛はない」(ヨハネ15/13)
という言葉を残しています。まさに煉獄の行為は、この「愛」に匹敵すると思います。
「愛」という言葉は、日常あふれるほど聞きます。しかし、自分が他者から愛をもらおうと願うことが多いと思います。
 他者に、しかも見ず知らずの人に与えようという愛は中々できるものではないと思います。
鬼滅の刃」の人気の秘密は、家族愛と更にそれを越えた人間愛にあるような気がします。
 ソーシャルディスタンスなど、コロナで人間関係が希薄になりやすい時期だけに、多くの人々が「鬼滅の刃」にひかれるのかなと思います。