「タイタニック」の教訓

f:id:hiroukamix:20210516134559j:plain
 テレビで「タイタニック」の前編、後編を見ました。2回目ですが、今回人間の生き方について、深く考えさせられました。
 タイタニックの沈没から、すでに109年が経っています。今は生存者はいません。沈没で亡くなった人も、生き残って更に生きた人たちも、等しく全て過去の人物となっています。
 自分がもし沈没していくタイタニックにいたら、どんな行動を取っただろうか、と考えました。人を蹴落として、我先にと救命ボートに向かっていたような気がします。
 長生きした人が、立派な足跡を残しているとは限りません。タイタニックと若くして運命を共にした人の中にも、今なお感動を与える人たちがいます。生き残った人々も様々です。
 人々を励ますために、誇りを持って、最後まで演奏した音楽家たち。自らの責務を全うして、人々を誘導して亡くなっていった船員たち。自主的に案内役を買って出た、名もない乗客もいたかもしれません。生き残った意味を考えて、天命を見いだし、使命感を持って立派に生きた人たちもいたでしょう。
 人生は長さではない、としみじみと思いました。人生は長くても100年余りです。200年、1000年経っても後の人に残せる価値を持った生き方、それが尊い生き方だと感じました。
 生き残るために、他人を犠牲にしたり、汚い方法を使った人もいました。しかし、惨めさと後悔しか残らないはずです。
 いつかは誰でも「過去の人」になります。その意味では、「永遠」という物差しで、今の自分の生き方や行動を見つめることが、悔いのない生き方に通じると思いました。「タイタニック」の教訓を生かしたいと思います。