「レ・ミゼラブル」①やり直し

今週のお題「もう一度見たいドラマ」 
f:id:hiroukamix:20201214054850j:plain 一度書きましたが、ドラマのお題が出たので少し書き換えて再度載せたいと思います。
レ・ミゼラブル」は以前本で読んだり、テレビでも見たことがあります。大まかなことは覚えていましたが、細かいところはほとんど忘れていました。
 改めて見て、気付いたことが幾つかあります。
 牢獄を出てから教会で燭台を盗んだジャン・バルジャンに対して、司教は全てを許して、ジャン・バルジャンの良心を信じます。そして、これからどう生きるかは彼自身が決めることだと、責任を委ねます。
 人間はどんなに軌道を外れても、天はやり直しのチャンスを与えるものだと思いました。この度の新コロナウィルスの問題も、人間が軌道を外れたことに対して、やり直しの為に天が与えた絶好のチャンスだと思います。
 ジャン・バルジャンは、やり直そうとして一生懸命に努力をします。しかし、それをあざ笑うかのように、徹底的に否定されます。次から次へとジャベール警部やテナルディエ夫婦などを通して試練が来ます。
 私たちも正しい選択をしても、否定されてしまうことがあります。それは、ある意味で、やり直そうとする決意が本物かどうかを試されているのだと思います。
 1週間のズレを修正するのと、1ヶ月のズレを修正するのと、1年のズレを修正するのと、10年のズレを修正するのと、皆代償は違います。ズレた期間やズレた度合いが大きいほど、代償も大きいに違いありません。
 ジャン・バルジャンは長い牢獄生活で、だいぶ心が歪んでしまいました。それで、大きな代償を払わなければならなかったのだと思います。
 今私たちも大きな代償を払っていますが、10年、100年、1000年という長い歴史を通してズレてしまった軌道修正が迫られています。
 コロナに打ち勝つ為には、自分の本来の居場所、人間や社会のあるべき姿、正しい自然との関わり方を真剣に尋ね求めていかなければならないと思います。

続く