今週のお題「もう一度見たいドラマ」
私はこの韓国ドラマ以上に感動したドラマを見た事がありません。全68話ありましたが、3回見ました。毎回引き込まれるように次が見たくなります。もう一度見てみたいと思います。
主人公が何度も涙を流しますが、見ている私も何度泣いたか分かりません。同じ場面を見る度に涙が溢れてきます。
主人公は400年以上前に生きた実在の人物です。今でも漢方に携わる人は、その方の書いた本を学ぶと言います。
賤民の生まれで、喧嘩や密輸など滅茶苦茶な生き方をしていた主人公が、妻になる女性と生涯の恩師に出会ってから人生が変わりました。医院での下働きから王の主治医になりましたが、出世した事が大切ではなく、生き様自体に感動しました。
どこまでが事実かは分かりませんが、それは問題ではありません。主人公を通して、このドラマで訴えている内容がとても深い心の世界を感じます。一言では言えませんが、このドラマを通して伝わって来るのは「恨」「愛」「許し」です。
「恨」は怨念ではなく、心の底に深く積もった心残りのようなものです。沸々と湧いてくる諦め切れない情念です。「恨」を解く生き方が何度も心を打ちます。
「愛」は夫婦愛、親子愛、師弟愛、兄弟愛、人間愛などあらゆる愛情が見事に描かれています。全ては主人公の情の深さの土台があるからだと思います。その背景には韓国人に流れている情念を感じます。日本人には中々理解できない情の世界だと思います。
「許し」は、主人公が通ってきた賤民の頃からの生き様が影響しているような気がします。存在する事自体が許されない自分が、父の愛と許しによって生かされた事が大きいと思います。
更に恩師の徳に満ちた人柄に身近に接したのも重要な要素に間違いありません。
人間の真の価値や生きる意味を教えてくれます。一見に値するドラマだと思います。