今週のお題「読書感想文」
「サザエさん」の四コマ漫画に次のようなのがあります。
①マスオさんが会社の帰りに、屋台のラーメン屋に寄って、ラーメンを食べていました。
②すると、お抱え運転手の高級車に乗った社長らしき人が、窓を開けて屋台のおじさんに向かって「やぁっ」と言います。
マスオさんは首をかしげて「誰だろう?」と思います。
③ラーメン屋のおじさんが「あいつ、俺の弟なんだ」と答えます。
マスオさんが「兄弟でも、こんなに違うもんかねー。」と言います。
④すると、屋台のおじさんが「そうなんだ。あいつは本当に味に音痴で困る。」と答えました。
この屋台のおじさんに感動しました。給料や地位ではなく、自分の仕事に誇りを持てる人は幸せだと思います。
人には必ず何か一つ取り柄があると思います。中には二つも三つもある人もいます。ない人は、絶対いないと思っています。その取り柄は自分の喜びや幸せの為であると同時に、何か人のお役に立つ為のものでもあると思います。
そしてその取り柄を通して、オリンピックで金メダルを取ったり、ピアノやヴァイオリンのコンクールで優勝したり、ノーベル賞を受賞する人がいます。それは確かに素晴らしい事です。しかし誰でもできる訳ではありません。
掃除に関しては誰にも負けない、という人もいます。梅干しを漬けるのが得意だ、という人もいます。草取りの名人もいるかもしれません。たとえ、それが目立たない地味なものだとしても、誰かのお役に立っているなら、価値あるものだと思います。
大切なのは何よりも、自分がそれをしていると嬉しく楽しい事だと思います。寝食を忘れるほどに夢中になれるものがある人は幸せです。更に、それが誰かのお役に立ち、喜んでくれる人がいるという事も重要だと思います。自分だけが喜ぶのは自己満足です。たとえ誰かが喜ぶからと言って、泥棒を喜ばしても意味がありません。ですから、反社会的でない事も大切です。
そのように生きる人が自己実現をした人だと思います。その人の仕事は天職です。中々そのような仕事を探すのは簡単ではありませんが、少しずつでも近づいたら幸せだと思います。