④100年前の志(前編)

今週のお題「2020年上半期」
f:id:hiroukamix:20200721055629j:plain 明治神宮は、今年で丁度100周年を迎えました。周りには、人工の森があります。何度も足を運びましたが、東京ドーム15個分の広い敷地です。池や川もあり、あやめの季節は池の周りを綺麗に飾ります。明治神宮は初詣の参拝者数が日本一としても知られています。
 明治神宮の森は人工の森でありながら、自然に世代交代する森へと見事に生まれ変わりました。100年前に、そうなるように計画したからです。
f:id:hiroukamix:20200721071320j:plain この森を設計したのは本多静六博士です。博士は日本の公園の父と言われています。
 100年後の事を考えて、森を設計したと言われます。都会のど真ん中でありながら、絶滅危惧種を含めて3000種類の生物が生息しているそうです。凄い事です。
f:id:hiroukamix:20200721100437j:plain 当時の大隈重信首相からは、伊勢神宮や日光のような杉並木を望まれたそうですが、この地には合わないと、本多博士は断固として反対したそうです。「藪」にするのかと、批判されたそうです。杉の木が沢山植えられていたら、花粉症に拍車をかけていたでしょう。
 本多博士は、北海道から九州まで全国数百の公園の設計や改良に携わっています。私が行った事のある場所だけでも明治神宮日比谷公園日光東照宮、水戸の偕楽園、前橋の敷島公園、埼玉の大宮公園羊山公園、伊佐沼公園、長野の臥竜公園懐古園甲府舞鶴城公園など数え切れないほどあります。

続く