4月は普通なら、入学式や入社式など、新しい出発や門出を祝う、希望と喜びの季節だ。桜や花々が咲き、心がウキウキする時でもある。
しかし、新コロナウィルスのお陰で、毎日暗いニュースばかりだ。「非常事態宣言」がいつ出るか分からない戦争中のような雰囲気だ。特に電車や人混みの中に行かざるを得ない時は、地雷原を歩いているような緊張感がある。だから、何も用事がないときは、どうしても家の中に閉じ籠もりがちだ。
このような時は、自分の内面を見詰めたり、家族と向き合うチャンスだと思う。
自分が生きている意味、生かされている意義、自分はいったい何者なのか、今までの延長線上の生き方で後悔しないか、などを深く考えてみる。
また家族がいれば、家族と向き合って話をする。今まで言えなかったことはないか、曖昧にしていたことはないか、どんな家庭を目指しているのか、など心を開いて話す時間を持ってみる。
危機は機会だという。普段と違う特別な時間が与えられていると思う。前に進む前に一度立ち止まって内省したり、計画を練ったりする為に、天がくれた絶好の機会だと思う。
医療に携わり、最前線で戦っている方には、そんな暇はないかもしれない。ただただ安全を祈らせて頂くばかりだ。
貴重な一日一日を、大切に生きていきたいと思う。