新時代①競争から共生

f:id:hiroukamix:20200110191401j:plain
 現在私たちは、明治維新終戦の時以上に、大きな変革の時を迎えている。何も知らずに生きていると、とんでもない状況に出くわすことになる。いわば「時代の迷子」になってしまう。今日から五~七回に分けて、書いてみようと思う。
 今まで競争することは当たり前だった。しかし、今は共生の時代が来た。ダーウィンの弱肉強食という間違った理論から、生存競争の為には、他人を蹴落として、自分が勝たなければ生き残れないという風潮が生まれた。争いは昔からあるが、この理論が更に拍車をかけた。
 今は、同業同士が手を結んだり助け合わないと生き残れない時代だ。本来、人間は助け合ってこそ生き残れる存在だ。
 ネアンデルタール人よりも肉体的に劣っていたホモサピエンスが生存競争に勝ったのは、ホモサピエンスは共調性に優れていたからだと言う。人という字が現しているように、人間は助け合って共生していくのが本来の生き方に違いない。
 企業を見ても、今まで競争して対立していた会社同士が合併したり、協力し合って成績を伸ばしている。
 今まで企業秘密だった特許を公開して発展している会社も多い。トヨタ自動車燃料電池関連の特許5680件を無償公開した。パナソニックも「IoT」分野の特許約50件を無償公開した。韓国でもサムスンが2万7千件、現代自動車が千件の特許を公開した。
 一企業だけで何とかなる時代ではなくなった。グローバル化が進む今日、競争して他を蹴落としていこうという狭い根性では立ち行かなくなっている。
 共生や協調の流れはどんどん加速化されていく。これは誰も止められない。それなのに、ナショナリズム的な国が多い。大国にその傾向があるのが心配だ。時代に逆行している。このような考えは必ず破綻する。
 兎と亀が競争する必要はない。兎は野山を駆け巡り、亀は海辺をゆっくり歩いているのが幸せだと思う。