ピーナッツとスヌーピー

今週のお題「好きな漫画」
f:id:hiroukamix:20191125104527j:plain
 もう何十年か前の話だが、当時発刊されていたピーナッツの漫画を全巻読破したことがある。最初の動機は英語の勉強の為だった。しかし、段々と読んでいる内に、スヌーピーやチャーリーブラウン、他の登場人物のセリフを通して、人生の教訓を感じるようになり、ハマってしまった。
 スヌーピーのセリフに次のようなのがある。
「昨日も犬だった。今日も犬だ。明日も犬だろう。(ため息)」
 スヌーピーウッドストックのように鳥になろうと思い、犬小屋のてっぺんから何度か飛び降りる。しかし、いつも地面に叩き付けられては痛い目に会う。何か反面教師のようなメッセージを感じた。
「諦めるな。必ず道がある。探し出しなさい。」
 というメッセージだ。ある外国人が日本人の口癖をランク付けしたら、一番多かったのが「しょうがない」という言葉だったという。時に日本人は「諦める」ことを「悟り」と言う場合がある。
「君は若い。まだそんな夢を追いかけているのか。僕はとっくに悟ったよ。」
 と言いながら、「悟った」という言葉を「諦めた」という意味で使っているのを何度も聞いたことがある。
 そうかと思うと、スヌーピーの次のようなセリフもあった。
「昨日から学ぼう、今日を生きよう、明日を見つめよう。」
 否定的な言葉だけではなく、肯定的な希望を与えるセリフも多い。と言うよりも肯定的な言葉の方がはるかに多い。全体的に人生を肯定し、人々にエールを送っている。
「人生には晴れもあれば雨もある、昼もあれば夜もある、山があれば谷もある。」
 このセリフのように、良いことも悪いことも全てを受け止めて、前向きに生きようとする作者のメッセージが伝わって来る。
 気分が落ち込んで何もしたくない時や試練に会って逃げ出したくなった時など、ピーナッツを読んで何度も励まされた。チャーリーブラウンやルーシー、ライナス、皆自分に正直に生きている。この愛すべき人物たちに感謝する。
 四コマ漫画の中に人生が圧縮されている。そんなピーナッツが私は大好きだ。