鷲宮神社と河津桜

f:id:hiroukamix:20200225102200j:plain 職場の近くに鷲宮神社がある。出雲の神様を祀っている神社では、関東で一番古いという。 
 残念ながら、去年の台風で鳥居が倒れてしまった。大きな台座だけが今は両側に残っている。
 普通鳥居をくぐると、正面に拝殿があるが、ここは拝殿の正面が左を向いている。また普通拝殿の後ろに本殿が一つあるが、ここは二つあるように見える。右側のが鷲宮神社の本殿で、左側のは神崎神社だという。左右で祀られている神様が違う。不思議な造りだ。
f:id:hiroukamix:20200225103456j:plain 神社の境内には、池がある。光天之池(みひかりのいけ)という。龍神様が住んでいるという言い伝えがある。お椀のような深い土手の底に水が溜まっている。
 本殿の後ろの方には木々が生い茂った鎮守の森がある。千年以上前からそのままの姿を留めているのではないかと思う。森の中を散歩すると、厳かな気持ちになる。
 神社のすぐそばに青毛堀川という川が流れている。この川は鷲宮駅の手前で二手に分かれ、駅を過ぎると再び合流する。
f:id:hiroukamix:20200225105911j:plain 二手に分かれた神社に近い方の川沿いに河津桜が植えられている。少しピンク色が濃い桜だ。今三分ほど咲いていた。一足早い桜を楽しませてくれた。 
f:id:hiroukamix:20200225105730j:plain 二手に分かれた神社から遠い方は、川に沿って染井吉野が植えられている。その川は東武線の鷲宮駅の横を流れているので、桜が咲くと、毎日電車の中から花見ができる。神社の参道にも染井吉野の老木が並んでいる。二度花見ができるのが嬉しい。
f:id:hiroukamix:20200225110303j:plain 川には鴨が十羽ほどゆったりと泳いでいた。見た目には寒々しいが、鴨は全くその様子はない。川の土手には、点々と菜の花の小さな蕾があった。毎年染井吉野が咲く頃に、コラボして咲いてくれる。
 鷲宮神社周辺は、歴史と自然が豊かで、心休まる場所だ。