李秀賢さんと関根史郎さんにエール

今週のお題「応援」
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 今日は十九年前に、新大久保駅李秀賢さんと関根史郎さんが線路に転落した人を助けようとして、亡くなった日だ。
 李さんは韓国人の留学生だった。お母さんのコメントが新聞に載っていた。
「小さい頃から他人を助けることをしなさい、と言い聞かせてきた。その通りに育って、そのように逝った。」
 何とも言えない言葉だ。
 今は分からないが、それ以来この日に、日韓で同時の追悼コンサートが開かれていた。事件を風化させないためだ。
 関根さんはカメラマンだった。入社以来十年間、無遅刻、無欠勤の真面目な性格で、野草などの小さな命に興味を持っていた優しい人だったという。
 人生には選択を迫られることが多い。その時に、どんな選択をするかは、その人の生き方で決まる。
 李さんと関根さんは、人や社会の為に生きるという生き方や考え方をしていたので、そのような行動を取ったと思う。自分の命を犠牲にしてまで、人を助けようとした二人の行為を忘れてはならない。
 誰にでも必ず訪れる死ではあるが、死を考える前に、今どのような生き方をしているかが重要だと感じた。
 李秀賢さんは、日本語を学んで、日韓の架け橋になりたいという夢があった。日韓両国に横たわる歴史的な溝は深い。日韓関係が一日も早く改善することを李さんは願っているに違いない。