キャンドルサービスの意味を知った初めてのクリスマス

今週のお題「クリスマス」
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 学生時代の四年間を甲府で過ごした。甲府駅から武田通りを通って大学に通った。武田通りは突き当たりに武田信玄を祭っている武田神社がある。大学に行く途中右側にクリスチャンセンターという所があり、毎日のように立ち寄っていた。クリスチャンだった訳ではないが、無料で英語を教えてくれたのがきっかけだった。日本人とアメリカ人のとても優しい牧師夫妻がいて、行くといつも満面の笑みで迎えてくれた。居心地が良かった。それも毎日のように立ち寄った理由だ。
 そこで、初めて本当のクリスマスらしいひと時を過ごした。大学一年の時、クリスマスイブに招待された。美味しいご馳走やケーキが出てきた。キャンドルサービスがあった。牧師さんから初めてローソクの意味を教えてもらった。
 ローソクは自分の体である蝋を溶かしながら、周囲に光と温もりを与える。同じように、イエス・キリストは自分の体を犠牲にしながら、周囲に真理の光と愛の温もりを与えた。ローソクの一生とイエスの一生が同じだと言う。なるほど、と思った。
 部屋を暗くして、ローソクをつけて、「きよしこの夜」を歌った。何だか、本当に清らかな気持ちになった。忘れられない一夜だった。