令和に込められた大切な意味

今週のお題「夏を振り返る」
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 思えば、今年の夏は令和を迎えて初めての夏だ。令和という年号に、私は特別な意味を感ずる。
「令」という漢字は、「高貴な人が神意に耳を傾ける」という意味がある。そこから「令嬢」とか「令夫人」という言葉が生まれた。また、神意に従うことから「命令」の「令」に使われるようになった。
「和」は文字通り「一つになること」であり、「平和」の「和」でもある。
「令」は神と人との関係なので縦的だ。「和」は人と人との関係なので横的だ。世の中は皆縦糸と横糸が合わさって、織られている。美しい生地ほど、縦糸と横糸が絶妙に織り合わされている。
 現代社会の様々な問題や個人の不安や悩みは全て、この縦糸と横糸の喪失、或いは縦糸と横糸の不具合から来ている気がする。
 縦糸とは縦的秩序であり、神と人、天と地、親子、師弟、会社の上下関係、また先祖から子孫への歴史の流れだ。
 横糸は、夫婦、兄弟姉妹、友だち、同僚、近所付き合い、国と国の関係だ。
 あちこちで縦糸も横糸も、どちらもギクシャクしている。これが現代病の根底に潜む問題ではないだろうか?その結果、拠り所を失って、不安や心配、不和や摩擦が生じている。
 令和に生きる私たちは、立ち止まって、深く自分の周りの縦糸と横糸を見つめ直すことが大切だと思う。そして、縦と横の拠り所を取り戻すことによって、本当の安心や平和を手に入れることができるのではないだろうか?