「俺」「僕」「私」「わたくし」

今週のお題「大人になったなと感じるとき」
f:id:hiroukamix:20210114054428j:plain 子供の時は、自分の事を最初は「俺」と呼んでいました。途中から「僕」になりました。大学の頃に、自分の事を「私(わたし)」と呼ぶようになりました。それから少し、大人になった気分がしました。
 実際は大人でも「俺」と言ったり、「僕」と呼ぶ人は多いので、これは「私」にとっての個人的な主観です。
 子供の時は「私」という呼び方は、女の子だけが使う言葉だと思っていました。私の周囲の男性で、「私」という呼び方を自分に対してしていた人がいなかったからです。男性は「僕」か「俺」でした。
 私が初めて男性で、身近に「私」という呼び方を聞いたのは大学の時でした。サークルに入った先輩が、自分の事を「私」と呼んでいました。最初は少し違和感がありましたが、何か大人びた響きを感じるようになりました。
 そのサークルの男性の先輩たちが、皆自分自身の事を「私」と呼んでいましたので、自分だけが、「僕」と呼ぶのが変な感じになり、徐々に私も自分を「私」と呼ぶようになりました。そのサークルでは、それが自然でした。すると何となく、自分が少し大人の仲間入りをしたような気分でした。
 特別な場では「私」が「わたくし」になりました。そして語尾が「~でございます。」などと変わります。すると、更に少し大人っぽい響きを感じました。中身が変わった訳ではないのに、言葉遣いによって、雰囲気が変わります。
 実家に帰ると、再び「僕」に戻ってしまいます。子供の時に使っていた「僕」が、どうしても出ます。親の前では、いつまでも子供なのかなと思います。