中学生の時に札幌冬季オリンピックがあった。日本、そしてアジアで初めての冬季オリンピックだった。
日本のジャンプ選手たちも活躍して、金銀銅を独占して日本中が湧いた。その後、日の丸飛行隊と呼ばれるようになった。
フィギュアスケート女子の金メダル候補にアメリカのジャネット・リンがいた。結果は銅メダルだった。その時の金メダルと銀メダルを取った選手は覚えていない。しかし、銅メダルのジャネット・リンだけは今でも鮮明に覚えている。
何故かと言うと、私が生まれて初めてラブレターを書いた人だからだ。正しく言うとファンレターかもしれないが。しかも英語で書かなければならない。そんなに得意ではなく、特に英作文は苦手だったので、相当な決意が必要だった。
それでも私が手紙を書こうと思ったのは、ジャネット・リンのある瞬間が私の心を捉えたからだ。
それはオリンピックでの演技の時だった。ジャネット・リンは金髪をなびかせながら優雅に滑っていた。スピンの時は遠心力で金髪が羽根のように広がって特に美しかった。
続く
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